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ゴミ屋敷

ゴミ屋敷を作ってしまう3タイプの心の病気とその改善方法

byouki

ゴミ屋敷を作ってしまうのは、何かの病気なんだろうか? ゴミ屋敷になってしまったら、それによって何か他の病気にもなってしまうのではないか? あなたはこんな風にとても不安に思っているのではないですか?

結論からお伝えしますと、やはり病気の可能性が高いですし、 当然2次的な病気にもなりやすいです。夫婦、親子、親友、近所住民と間柄はいろいろあると思いますが、 病気である以上、原因や解決方法は必ずあります。
今回の内容は、ゴミ屋敷に関する病気を全て知ることで、対応や対策にまで 結びつけていきますので、ぜひしっかり確認して、役立ててください。

1、ゴミ屋敷を作ってしまう病気

  1. 強迫性貯蔵症(ホーディング)
  2. 強迫性貯蔵症以外の精神疾患(鬱/セルフネグレクト/統合失調症/認知症など)
  3. ADHD(注意欠陥・多動性障害)/通称:片付けられない症候群

1.強迫性貯蔵症(ホーディング) ※ホーディングはアメリカでの呼び名

強迫性障害の一つで、不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神疾患の一種。強迫観念と強迫行為から成り、同じ行為をくり返してしまう。

  • 今集めないと二度とそのチャンスがなくなると感じて、必要のない物も集める
  • 集めた物に異常な愛着を持ち、それらがあることで安心感を得る
  • 捨ててしまうことに対する不安や罪悪感

一般的に、強迫観念や強迫行為の対象は自身に向いており、犯罪のような反社会的行動をする事はありません。

2.強迫性貯蔵症以外の精神疾患(鬱/セルフネグレクト/統合失調症/認知症など)

ストレスなどによる脳の障害。統合失調症や躁うつ病といった重度のものから、神経症、パニック障害、適応障害といった中、軽度のものまでの様々な障害がある。
障害は多岐にわたり、複合的な発生によって、結果ゴミ屋敷を形成してしまう。

鬱病

軽症から重症まで症状はさまざまだが、抑うつ気分、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥(しょうそう)、食欲低下、不眠などで 日常生活に支障をきたしてしまう精神疾患。

※鬱病の基準
薬物依存以外、身体疾患以外、死別反応以外のもので、2週間以上にわたり毎日続き、生活の機能障害を呈している

セルフネグレクト|自己放任

成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと。必要な食事をとらず、医療を拒否し、不衛生な環境で生活を続け、家族や周囲から孤立し、孤独死に至る場合がある。

統合失調症

幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患。人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい。(参照:厚生労働省-みんなのメンタルヘルス

認知症

生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態

※認知症の診断基準
多彩な認知欠損。記憶障害以外に、失語、失行、失認、遂行機能障害のうちのひとつ以上
認知欠損は、その各々が社会的または職業的機能の著しい障害を引き起こし、病前の機能水準から著しく低下している
認知欠損はせん妄(意識混濁に加えて幻覚や錯覚が見られるような状態)の経過中にのみ現れるものではない痴呆症状が、原因である一般身体疾患の直接的な結果であるという証拠が必要

参照:厚生労働省-みんなのメンタルヘルス
さらに詳しく知りたい方はこちら:ウィキペディア-精神疾患

3.ADHD(注意欠陥・多動性障害)/通称:片付けられない症候群

多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする行動障害。 子供の頃から症状が出始め、集中力持続困難、過活動、衝動性などの症状があり、大人になっても50?80%は治らず、通常生活においてパニック状態に陥り、片づけなどを放棄してしまうため、ゴミ屋敷になってしまう場合がある。
気になるかたはADHD.co.jpというサイトにチェックリストがありましたので、気になる方は確認してみてはいかがでしょうか。大人のADHD症状チェックリスト:成人(18歳以上)用

2、なぜゴミ屋敷にしてしまう病気になるのか?

ADHDなどの幼少からの原因を除き、普通に暮らしていた人が急にゴミ屋敷を作ってしまうことはよくあります。
過度のストレスやそこからの解放、悲しさの継続、やりがいの終了などが引き金となり、病気になってしまうようです。

  • 夫(妻)との死別
  • 育児休暇の終わり
  • 子供の独立
  • 定年
  • 大きな病気

2-1、どうしたら治るのか?

病気である以上、そのまま放置していても治る見込みは少なく、さらに悪化してしまうこともあるため、 基本は薬物療法と認知行動療法によって治療が行われます。
まずは精神科、神経科、内科(心療内科)へ行き、診察を受けてください。

2−1−1、認知行動療法

ものの受け取り方や考え方に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種。
悲観的になりすぎず、かといって楽観的にもなりすぎず、地に足のついた現実的でしなやかな考え方をして、いま現在の問題に対処していけるように手助けをし、ストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていく治療方法。

治療の主な流れ(出典:認知行動療法センター

  1. 患者さんを一人の人間として理解し、その人の悩みや問題点、強みや長所を洗い出して治療方針を立て、それを患者さんと共有して力を合わせながら面接を進めていきます。
  2. 行動的技法を使って生活のリズムをつけていきます。毎日の生活を振り返って無理のない形で、(a)日常的に行う決まった活動、(b)優先的に行う必要のある活動、(c)楽しめる活動ややりがいのある活動を、優先順位をつけて行っていく行動活性化は効果的です。とくに、楽しめる活動ややりがいのある活動を増やしていくことは効果的です。また、一定の身体活動や運動を用いて自信やコントロール感覚を取りもどし、他の人との関わり体験を持てるようにしていったり、問題解決技法を使って症状に影響していると考えられる問題を解決していったりして、適応力を高めていくようにします。
  3. 自動思考に焦点をあてて、その根拠と反証を検証することによって偏りを修正し認知の歪みを修正します。このときに、書籍やウェブを使うこともできます。スキーマと呼ばれる性格の振り返りも役に立ちます。 (4)治療終結に進みます。

2−1−2、薬物療法の種類

抗精神病薬|メジャートランキライザー

幻覚や妄想など知覚や思考の異常を抑え、病的な興奮状態を鎮静させる作用がある。
おもに統合失調症、躁病、妄想などの精神病症状をともなううつ病、高齢者や手術後におこる意識混濁をともなったある種の興奮状態などにも用いる。

抗うつ薬

憂うつで落ちこんだ気分をもちあげ、意欲ややる気をおこさせるはたらきがある。うつ病や躁うつ病、気分変調症などの感情障害におもに用いられるが、強迫性障害、パニックディスオーダー、過食症などにも有効とされる。

気分安定薬

躁とうつの波のある躁うつ病の治療薬で、再発予防効果をもつ。

抗不安薬|マイナートランキライザー

不安、焦燥(しょうそう)を鎮(しず)め、緊張をやわらげる。
不安障害や軽度のパニック症状をはじめ、さまざまな精神疾患に幅広く用いられる。
睡眠薬 精神疾患の多くに不眠をともなっている場合が多いため、広く用いられる。

2-2、何人いるか?

  • 精神疾患の患者数:国内約323万人
  • 強迫性障害の患者数:国内に約100万人強
  • 強迫性障害の患者のうち、17~42%の割合で、何かを溜めこんだり、保存する強迫行為をしているという調査がある
  • さらに、大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)の有病率は2~5%とされる

3、2次的に発症する可能性のある病気

ゴミ屋敷が形成されることによって二次的に発病する可能性があります。

  • ゴキブリ:ぜんそく
    アメリカの大都市では、ダニよりもゴキブリによる喘息が深刻な問題になっており 特に、子供の喘息では、ゴキブリの対する皮内反応で陽性になる人が、36.8%で、ダニの陽性になる人の34.9%を上回っている。
  • ハエ:赤痢、チフス、コレラ、O-157等の病原菌や皮膚疾患、目の疾患の病原体、赤痢アメーバ、寄生虫卵などの広がり、食物や排泄物に関わり合いを持っているため、幅広い媒介物となる。
  • ねずみ:腎症候性出血熱、レプトスピラ症、鼠咬症、ペスト。
  • イエダニ:鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、結膜炎。
  • 生ごみ等の腐敗により発生したメタンガス:気管支、皮膚病。

4、まとめ

いかがでしたでしょうか?確かにゴミ屋敷はその人個人だけでなく、周りの人にも迷惑がかかるものですが、ゴミ屋敷を作ってしまう本質は心に生じてしまった悲しさや無力感が大きな原因となっているようです。
ほっておけば、火事や、床の沈没、家の傾きなどの原因にもなりかねない危険なものですが、本人は、ゴミをゴミだと認識していないケースもあり、大切な思い出品であったり、自分の安らぎと感じている場合もあるので、無理矢理片付けることも出来そうにありません。完全に片付けるためには、その人自身の心が正常な状態になることが大切です。
ゴミ屋敷の改善には家族や親戚、地域のコミュニティによって、メンタルサポートをしていくことが、一番の近道だと考えられそうです。
またこの記事は、病気の内容や薬のことなど、基本ウィキペディアや専門サイトを参照しておりますが、筆者は医師ではありませんので、記事内容はあくまで参考とし、ご自身で判断したりせず、病院に行って医師の診断を受けてください。

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