最近、テレビなどのメディアで取り上げられることも多い「ゴミ屋敷」。自宅がゴミ屋敷であるという方はもちろん、家族にゴミ屋敷住人がいるという方、近所にゴミ屋敷があるという方、さらには不動産オーナーも他人事ではない問題といえるでしょう。
中でも今回は、神奈川県に住んでいらっしゃる方にとって役立つ情報をまとめました。神奈川県内のゴミ屋敷片付け事例やオススメ業者などをご紹介していきます。
【目次】
1. 神奈川県でのゴミ屋敷片付けレポート
全国に数多く存在すると言われるゴミ屋敷ですが、神奈川県ももちろん例外ではありません。
ここでは県内にあったいくつかのゴミ屋敷を取り上げて、実際に片付けるまでにどれくらいの時間と金額がかかったのかをご紹介していきます。
1-1. 川崎市のゴミ屋敷
玄関のドアを開けるのも苦労するほど、部屋中に積まれたゴミ袋。リビングにもペットボトルやコンビニ弁当の容器が散乱していました。住人は部屋の悪臭に耐えかねて、片付けを決意。プロの業者に頼むことになったのです。
作業員2名で、作業時間は5時間。2トントラック1台分のゴミと不要品を処分しました。料金は全部で12万円。アパート1Fの部屋で運び出しに手間がかからなかったため、ゴミの量の割には比較的安く抑えることができた事例です。
1-2. 横浜市のゴミ屋敷
ゴミ屋敷住人が夜逃げをしてしまったケースです。不動産オーナーが住人と連絡がとれなくなったため、部屋を開けてみると…そこはゴミの山。雑誌や衣類はもちろん、食べかけのお弁当や飲みかけのペットボトルなどが大量に残されたままでした。処分しようにも何から手をつけていいのかわからず、ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼したのです。
作業員2名で、作業時間は12時間。2トントラック2台分のゴミを処分し、料金は22万円となりました。
1-3. 藤沢市のゴミ屋敷
2LDKの家は、足の踏み場がない状態。リビングには天井に届きそうなほどゴミ袋や雑誌、衣類が積み重なっていました。しかし、妊娠を機にゴミ屋敷からの脱出を決意。しかし、自力では片付けられないと考えて、ゴミ屋敷専門の清掃業者に依頼することにしました。
作業員4名で、作業時間は12時間。2トントラック3台分のゴミを処分し、料金は32万円でした。部屋が広い分、ゴミや不用品の量が多かったこともあり、比較的費用がかさんだケースです。
2. トラブル事例から見る「ゴミ屋敷に潜む危険」
ゴミ屋敷は単に不潔なだけではなく、たくさんの危険が潜んでいます。では実際にどんなトラブルが発生しているのでしょうか？ここでは神奈川県内はもちろん全国でも頻繁に発生しているトラブルをご紹介していきます。
2-1. ネズミや害虫の大量発生
想像に難くないですが、ゴミ放置はネズミやゴキブリといった害虫発生の大きな原因となります。中には寝ている時に布団の上をネズミやゴキブリが通ったことに気づいて、ゴミ屋敷脱出を決意したという方もいるほど。またネズミが柱や壁紙を噛んでしまい、多額の修理代がかかったという事例もあります。
さらに集合住宅であれば、自分の部屋だけでなく、隣の部屋や上下の部屋にも被害が出かねません。
2-2. アレルギーなど病気のもと
長期間掃除がされていない部屋には、カビやダニが多く発生します。これはアレルギーの原因とも言われ、人体に影響があることは間違いありません。ゴミ屋敷で子育てをした結果、赤ちゃんがアトピーになってしまったというケースもあるほどです。中には致死性のある微生物が発生したというケースもありますから、健康のためにもゴミ屋敷からの脱出をしたいものです。
2-3. 火災
ゴミ屋敷が原因のトラブルの中で最悪なケースが「火災」といえるでしょう。衣類や雑誌をはじめとした紙類など、溜めこまれたゴミには引火しやすいものが多いため、一般家庭に比べ、ゴミ屋敷は燃え広がるのがはやいのです。ゴミ屋敷を原因とした火災は度々発生しており、死者が出たケースも少なくありません。
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ゴミ屋敷はもはや住人だけでなく、近隣にも被害を及ぼす可能性がある凶器といえます。ぜひ早期解決したいものです。
3. ゴミ屋敷清掃はプロにお任せ！ 神奈川県のオススメ業者一覧
ゴミ屋敷からの脱出を決意した時、ぜひ頼りにしてほしいのがプロの清掃業者。最近ではゴミ屋敷専門の業者も数多く登場しており、豊富な経験と特有の技術でゴミ屋敷を見違えるほどキレイな家へと蘇らせています。
では、神奈川県内であれば、どの業者に依頼するのが良いのでしょうか？ここでは顧客満足度の高い業者とその特長をご紹介していきます。
■『片付け24hセンター』
・20年の実績あり
・女性のお客様には女性スタッフ
・相談見積り無料
・数社見積りをしていた場合、その中で最低料金を確約
■『べんり屋Station』
・即日・夜間など迅速な対応可能
・プライバシーに関する「わけあり案件」や特殊作業も応相談
・24時間年中無休
・相談見積り無料
■もちろん、『お部屋片付け日本一』も負けていません！
・他社よりも1円でも高い場合は値引き交渉に応じる
・24時間年中無休
・夜間作業OK
・相談見積り無料
・リサイクル家電の処分・ハウスクリーニング可能
※すべて産業廃棄物収集運搬業許可番号や古物商を取得している信頼度の高い業者です。
4. ゴミ屋敷ゼロを目指した自治体の代表的な条例
今や社会問題となっている「ゴミ屋敷」。先ほどご紹介したように害虫発生や火災などの原因になることも少なくなく、近隣住民から自治体への相談件数は年々増えているそうです。そこでゴミ屋敷ゼロを目指した条例を施行している自治体も出てきています。0
ここでは全国各地の代表的なゴミ屋敷条例をご紹介。神奈川県内ではまだ具体的な取り組みにはなっていませんが、今後条例化された時のために参考にしていただければと思います。
4-1. 東京都
東京都では荒川区、足立区、大田区、杉並区、新宿区などでゴミ屋敷に関する条例が施行されています。基本的にはゴミの強制撤去ができることを定めたものがほとんどで、中には罰則規定のある条例もあります。
まずは『荒川区良好な生活環境の確保に関する条例』を例にとって見てみましょう。「近隣住人からの苦情があった場合、立ち入り調査を行うことができ、それを拒否・無視した場合は、氏名公表および10万円以下の罰金」「苦情に対しての是正勧告を行い、それに住人が従わない場合5万円以下の罰金。さらにそれでもゴミ屋敷が改善されないときは、行政代執行を行うこともできる」とされており、ゴミ屋敷住人がすべて自分で費用を負担しなくてはならないのはもちろん、罰則を与えられる可能性もある厳しい条例です。
また特徴的なのは足立区の条例です。平成24年に公布された『足立区生活環境の保全に関する条例』では、区がゴミを強制的に撤去することができる他、家主に撤去費を支払う能力がない場合、最大100万円まで区が補助すると定めています。税金で撤去費用が補助されるという全国でも珍しい条例です。既に強制撤去が数件実行されており、税金の使い道に関する議論が巻き起こっています。
4-2. 大阪府
大阪市では2014年3月に施行された条例で、ゴミ屋敷のゴミ強制撤去が可能になりました。大阪市の条例で特徴的なのは、ゴミ屋敷住人の「ゴミではない」という主張によるトラブルを防ぐため、強制撤去の対象を「ゴミ」「廃棄物」ではなく「物品等の堆積」と表現した点です。
具体的には、自治体が指導・勧告・命令を行っても住人が命令に従わない場合は、第三者の審議会の意見に基づき強制撤去できるとしています。ちなみに調査拒否をすると氏名公表はされますが、過料徴収といった罰則規定はありません。
4-3. 京都府
2014年10月、東京と大阪に続き、京都府でもゴミ屋敷に関する条例が議会で成立しました。立ち入り調査や強制撤去が可能な条例で、調査や命令に従わない住人には氏名公表や過料の罰則があります。
またゴミ屋敷のほか、雑草・不法投棄や多数の動物の飼育・給餌・給水など、「生活環境に適さない」と判断された場合も処罰の対象。他の自治体よりも対象範囲が広いことが特徴です。
5. まとめ
神奈川県のゴミ屋敷に関する実態や全国の条例に関してお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。ゴミ屋敷のそばには危険とトラブルがたくさん潜んでいることをご理解いただけたかと思います。今後は神奈川県でも罰則を含む条例が制定されるかもしれません。
ぜひ出来るだけ早く、ゴミ屋敷脱出を試みていただきたいと思います。こちらの記事をきっかけにゴミ屋敷脱出に向けて動き出していただけたら、幸いです。
