結婚や就職、転勤などで引越しすることになったら、引越し業者に依頼するのが一般的ですよね。しかし、引越し業者を選ぶ際に明確な基準を設けているという方は少ないのではないでしょうか。特に転勤などの場合は急に決まるので、業者選びに時間はかけられないですよね。そこで今回は、引越し業者を選ぶときのポイントをさまざまな観点からご紹介。「引越しが決まった」という方は、下記を参考に引越し業者を選んでみてください。
【目次】
- 1. とにかく安く抑えたい！コスト重視の引越し業者選び
- 1-1. 複数社への見積もり依頼はマスト！
- 1-2. 荷物量＆引越しの時期・曜日に注目
- 2. スタッフの対応って大事！サービス重視の引越し業者選び
- 2-1. サービスの質を見極めるタイミング
- 2-2. クチコミも要チェック
- 3. 女性スタッフに依頼できる？プラン重視の引越し業者選び
- 4. 荷物は大事に運んでほしい！丁寧さ重視の引越し業者選び
- 4-1. ISO9001を有しているか
- 4-2. 保険会社と契約しているか
- 5. CMでよく見る会社にお願いしたい！知名度重視の引越し業者選び
- 6. 引越し業者ごとに結構ちがう？引越し費用の相場
- 7. 片付けもやってほしい！引越し業者に掃除ってお願いできる？
- 7-1. 引越し業者に掃除を依頼する場合
- 7-2. 専門業者に掃除を依頼する場合
- 8. まとめ｜引越しが決まったら自らの軸で業者を見極めよう
1. とにかく安く抑えたい！コスト重視の引越し業者選び
まず、「とにかく料金を安く抑えたい」という方にオススメの引越し業者選びの方法をご紹介します。
1-1. 複数社への見積もり依頼はマスト！
料金を安く抑えるうえでのポイントは、複数社に見積もりを依頼するということです。引越しが決まったら料金を知るために、業者に見積もりを依頼するのが一般的。その際、複数社に声をかけて見積もりをとり、一番安いところに依頼すればいいのです。また、他社の見積もりがあれば価格交渉もできます。まずは複数社に見積もりを依頼するのが、安く抑えるうえでのポイントです。
1-2. 荷物量＆引越しの時期・曜日に注目
さらに安く済ませたいという方は、「荷物の量」「時期・曜日」に注目してみましょう。引越しの料金は荷物の量と新居への距離に応じて決まります。しかし、新居への距離を縮めることはできませんよね。ですから、実践していただきたいのが荷物の削減。もう着ていない洋服や使用していない家電製品などは、このタイミングで処分してしまいましょう。荷物が減れば、単身パックなどを利用でき、引越し料金も安くなります。
もう1つ注意していただきたいのが、引越しの時期と曜日です。たとえば3~4月であれば引越し業者の繁忙期。他社の見積もりを伝えて値下げ交渉をしても、応じてもらえない可能性があります。また、曜日についてもやはり土日は忙しくなります。とにかく安く済ませたいのであれば、引越しのスケジュール調整が重要になってくるのです。
2. スタッフの対応って大事！サービス重視の引越し業者選び
引越し業者には少なからず自分のプライベートな部分を見せることになります。せっかくなら感じのいいスタッフが多い業者に依頼したいですよね。
2-1. サービスの質を見極めるタイミング
見極めるタイミングとしては、見積もり依頼時・見積もり時の対応です。
依頼するときに連絡がつかない（問い合わせメールの返信が来ない、電話がつながらないなど）場合は論外。実際にやり取りをしてみて、感じの良さをチェックしましょう。また、見積もりのときもスタッフの対応を見るチャンス。比べてみると、会社ごとに違いはあります。自らの目と耳で、自分に合っているかどうかを見極めるようにしたいですね。
2-2. クチコミも要チェック
また、クチコミもチェックしましょう。「（引っ越し業者名） 評判」「（引っ越し業者名） トラブル」などで検索すると引っ越し業者のクチコミ情報を得ることができます。クチコミ情報は引っ越し業者のサービスを受けた人のリアルな意見。あまりにもネガティブな意見が多い場合は、利用しないほうがいいでしょう。
3. 女性スタッフに依頼できる？プラン重視の引っ越し業者選び
女性であれば、男性のスタッフが自分の新居に入ることや衣服を運ぶことに抵抗があるという方もいらっしゃいますよね。そのような方に活用していただきたいのが、女性スタッフだけで引越しの作業をしてくれるというレディースプランです。
ただし、すべての引越し業者でレディースプランを利用できるというわけではありません。詳細は引越し業者のホームページをチェックしてみてください。
4. 荷物は大事に運んでほしい！丁寧さ重視の引越し業者選び
食器や花瓶などのワレモノが多い場合は、やはり丁寧に運んでもらいたいですよね。では、荷物を丁寧に運んでくれる業者はどのように見つければいいのでしょうか。
4-1. ISO9001を有しているか
まずチェックしていただきたいのが、引越し業者がISO9001の認証資格を有しているかどうかです。ISO9001とは、製品やサービスの品質が国際的な基準をクリアしている場合にのみ受けることができる認可。つまり、ISO9001を有している場合、その引越し業者は国際基準をクリアしているのです。もちろん、ISO9001を有しているから安全だと断言できるわけではありませんが、1つの指標にはなります。
4-2. 保険会社と契約しているか
もう1つチェックしたいのは、引越し業者が保険会社を契約しているかどうか。保険会社と契約していれば、万が一荷物が破損した場合でも損害賠償を受け取ることができるからです。多くの引越し業者は保険に入っていますが、なかには契約していない業者もあります。丁寧さ重視の方は、事前にしっかりチェックするようにしましょう。
5. 民間の粗大ごみ回収業者に依頼して、粗大ごみを処分してもらう方法
TVを見ていると、さまざまな引っ越し業者のCMが放映されていますよね。「有名な業者ならどこも一緒でしょ？」と思うかもしれませんが、1つだけ気をつけていただきたいポイントがあります。それは、その業者が引越し専門の会社かどうか、です。
引越し専門の会社のほうがスタッフへの教育が行き届いているケースが多いため、安心して依頼できるという声を聞きます。一概に優劣はつけられませんが、業者選びに迷ったら参考にしてください。
6. 引越し業者ごとに結構ちがう？引越し費用の相場
時期や距離、荷物の量で費用が変わる引越し代金ですが、だいたいの相場というものが存在します。ざっくりとですがいくつかのパターンで相場を出してみますので、参考にしてください。
【条件】
■時期：通常期（5月～2月）：繁忙期（3月～4月）
■距離：近距離（20km程度）：中距離（100km程度）
■荷物：単身者：家族（4人家族）
◎通常期、近距離、単身者の場合：38,000円～45,000円
◎通常期、近距離、家族の場合 ：60,000円～70,000円
◎通常期、中距離、単身者の場合：55,000円～60,000円
◎通常期、中距離、家族の場合 ：78,000円～85,000円
◎繁忙期、近距離、単身者の場合：48,000円～58,000円
◎繁忙期、近距離、家族の場合 ：80,000円～90,000円
◎繁忙期、中距離、単身者の場合：72,000円～80,000円
◎繁忙期、中距離、家族の場合 ：102,000円～115,000円
距離、荷物の量（人数）による変化はもちろん、時期によってずいぶんと異なることがわかりました。正確な料金は荷物量や建物によって異なりますので、きちんと見積もりを取る前提で、参考にしてください。
7. 片付けもやってほしい！引越し業者に掃除ってお願いできる？
粗大ごみを一人で搬出できなかったり、忙しくて片付けができていなかったり、そもそも掃除が苦手だったり。引越しが決まっているのに部屋が全く片付けられないという場合、引越し業者に掃除を依頼できるのでしょうか。
大手の引越し業者に依頼すれば、ハウスクリーニングサービスを有料で提供してもらうことはできます。しかし、ゴミの量が膨大だった場合は、引越し業者とは別の専門のクリーニング業者に依頼することをオススメします。引越し業者のサービスはあくまでもハウスクリーニングが目的。ゴミの搬出まで手がけてもらうことは難しいのです。大量のゴミがある場合は、専門のクリーニング業者に依頼するようにしましょう。
7-1. 引越し業者に掃除を依頼する場合
引越し業者の場合、基本サービスは荷物の運搬です。サービスとして設置や簡単な掃除を手掛ける会社がありますが、あくまで簡易的なもの。本格的な掃除・廃品回収を依頼する場合、オプションサービスという扱いになり、引越し費用とは別料金になります。
また、そもそも掃除サービスを受け付けている引越し業者と、受け付けていない業者があります。ホームページを見たり見積もり時に確認するなどして、納得いく料金とサービスであれば依頼してみるといいでしょう。
引越し業者に依頼するメリットとしては、一社に依頼できるという手間の削減。そして、確実に荷物を運び出してから開始するので、日時調整の手間もありません。荷物の運搬とまとめてお願いできるというのは、確かに便利ですよね。
7-2. 専門業者に掃除を依頼する場合
掃除や不用品回収の専門業者に依頼するメリットは、豊富な経験があること。掃除につかう薬品や道具が専門的なケースがほとんどです。なかなか落としきれない頑固な汚れも、その道のプロなのでキレイにできます。
不用品の回収についても、引越し業者では引き取ってくれない大きなゴミ・大量のゴミまで対応してくれるのが助かります。
デメリットとして考えられるのは、引越し後の作業になるため、新居に荷物を運びこんだ後に、以前の部屋に出向く必要があります。道路の混雑などが原因で引越し作業がスケジュール通りにいかなかった場合を考えると、別の日に依頼したほうが安全かも。
専門の業者は、ホームページで探すことができます。信頼できそうな会社を見つけたら、引越し業者選びと同じように、見積もりをお願いしましょう。自宅に来てもらい、回収する不用品の量を確認してもらう。掃除も依頼するのであれば、部屋の汚れ具合を把握してもらいましょう。
8. まとめ｜引越しが決まったら自らの軸で業者を見極めよう
引越しが決まったら最初に悩むのが業者選び。自分の要望に沿った業者を見つけるためには、見積もりを依頼する前に自ら引越し業者を見極めることが肝心です。今回ご紹介した業者選びのポイントをぜひ参考にしてください。
