僕は今は亡き写真家の星野道夫さんを敬愛しています。彼の写真家としての写真ではなく、エッセイが好きです。そんな道夫さんのエッセイの中にアラスカという極北の地に訪れるとても短い春の刹那を記した記述があります。本当に長く寒い冬を耐え抜いた動植物たちが、この刹那に全ての命を一斉に咲かせる様が脳裏にイメージとして焼き付いてしまいました。今を生きる。今ではもうありきたりな言葉のように肩を潜めていますが、やはり命の本質を鋭く、しかしどこか優しく表現しています。東京に暮らしているとなかなか道端の草花に目を止めることもないのではないでしょうか。僕はそんな誰にも気づかれず、ただ精一杯に置かれた場所で命を燃やす草花が好きです。我々人間の生き方も、すこし発展というキーワードから離れ、もう少し一人ひとりを正面から肯定するような世の中になれば良いと、考えてしまいます。混沌の中に調和を見出し、苦労の中に喜びを見つけ、一期一会に感謝する。春になると、なんだか清々しい気持ちの中で、命を想います。取り留めのない文章になりましたが、新しい春に、明るい未来を信じて、我々お部屋片付け日本一に御依頼いただきました皆様へ、大きな大きな感謝の気持ちを送ります。いつも有難うございます。
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